スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2023年05月30日

バイトを即日退職するには?辞める理由やタイミング、伝え方などを解説(例文付き)

バイトをはじめたが今すぐ辞めたい・・。即日で退職することは可能?アルバイトを始めたものの「このまま今日にでも辞めたい…」と思ったその日、即日でも辞める方法はあります。バイトの即日退職ができる条件、退職理由、手続きなどについて解説します。

バイト先と合意すれば即日退職もできる

退職までのタイミングの原則は民法第627条にあるように、「退職日まで2週間」や「契約期間終了まで」とされています。一方で、民法第628条では「やむを得ない事由」により双方に合意できれば、アルバイトを最短で即日辞めることも不可能ではありません。試用期間や研修期間中でも同様です。また、当初の労働契約と異なるなど、雇い主側の非がある場合も即日退職は可能です。

なお、やむを得ない事由には、法的に明確な定義はありませんが、「働き続けるのが難しい納得度の高いもの」と考えると良いでしょう。まずはバイト先に相談するのが大切です。

「やむを得ない事由」の一般的な例
・体調不良、ケガで働けない
・家族の事情で働けない
・学業との両立が難しい

「雇い主側の非」の一般的な例
・パワハラなどのハラスメント
・給与未払い
・労働契約書との乖離

 

即日辞めたいことをどう伝えるか

即日退職をしたい場合、辞めたいという意思をすぐに伝えることと、どうしても辞めたいことを伝えることが大切です。確実に伝えたことや、必要な手続きの確認が直接できる対面がベストですが、難しければメールやLINE、電話などで伝えます。

直接退職したいと伝える方法

対面で伝える際は、仕事終わりや休憩時間などのタイミングを見計らって切り出すのが良いです。
退職理由は、正直に端的に伝えます。ただし本当に不満があったとしても、文句や愚痴、言い訳をダラダラと話すことは避けてください。

【例文】
○○店長、ちょっとお話よろしいでしょうか。
突然で申し訳ありませんが、想像よりも仕事が大変で大学との両立が厳しく続けられません。大変勝手ではありますが、本日付で退職させていただけないでしょうか。

 

メールかLINEで伝える方法

店長や責任者に直接合って話したくても、タイミングが合わなかったり、体調不良やパワハラなどで直接会うのが難しい場合は、メールやLINEで退職の意思を伝えます。
メールやLINEで退職を伝えるのは、マナー違反と思われることもありますので、より丁寧かつ誠実な文面を心がけ、文末には、お詫びとお世話になったことへ感謝の気持ちを添えましょう。

【例文】
○○店長
お疲れ様です。アルバイトの△△です。
突然の連絡で失礼いたします。せっかく採用いただいたのですが、自分が想像していたよりも大変なアルバイトで、体力的に続けていくのが難しいと感じております。大変勝手ではありますが、本日付で退職させていただけないでしょうか。
本来なら直接お会いしてお伝えすべきところ、このような形での連絡になり申し訳ございません。

 

電話で伝える方法

電話の場合も、対面の時と同じく、退職の意思は店長や責任者に直接伝えます。他の人を経由して伝言してもらうのはNGです。そのため、電話を掛けた際に店長が不在だった場合は、店長が戻ってきそうな時間を確認し、再度自分からかけ直すようにしましょう。

【例文】
○○店長
お疲れ様です。アルバイトの△△です。今、お電話よろしいでしょうか。
突然で申し訳ありません。自分が想像していたよりも大変な仕事で、精神的に続けるのが難しいです。大変勝手ではありますが、本日付けで退職させていただけないでしょうか。

 

バイトの即日退職に必要な手続きとは

バイトを辞める事が雇い主と合意できたら、次に辞めるための必要な手続きを確認します。

返却物の返し方を確認する

制服や名札など、仕事に必要として貸与された備品はすみやかに返却します。制服であればクリーニングが必要か、いつまでに返却すべきか、返却先はどこかなどを確認しましょう。個人用のロッカーがあれば整理し、持参した私物は持ち帰ります。ロッカーはできるだけ元通りの状態にしておきましょう。

最後のバイト代の受取方法を確認する

即日退職の場合でも働いた分のアルバイト代は、給料として支払われます。バイト代の受け取り方法や支払い予定日を確認しておきましょう。それまで振り込みであれば、最後のバイト代も振り込みのことが多いですが、手渡しと指示されたら、受け取りに行く日を決める必要があります。

退職届が必要か確認する

アルバイトやパートの場合、雇用先によって退職届の必要有無が異なります。雇用形態に限らず提出するところと、アルバイトやパートは不要なところがあるので、バイト先に確認する必要があります。

退職後の書類について確認する

アルバイトを辞めた後に、バイト先から貰いたい書類がある人がいますので、交付時期や受け取り方法を確認しておくと良いです。具体的には、源泉徴収票や雇用保険被保険者証、雇用保険被保険者離職票(離職票)、などがあります。

 

バイトの給料は働いた当日分まで出る

アルバイトを即日辞めたとしても、働いた時間分の給料をもらう権利はあります。万一、支払われなかった場合は、会社に請求することもできます。急に辞めるとなるとなかなか請求しにくいですが、きちんともらうようにしましょう。研修中や教育期間中に辞めた場合も、参加した時間は労働時間として見なされて給与が支払われるのが一般的です。

 

■監修者プロフィール
北 光太郎:社会保険労務士・きた社労士事務所 代表
中小企業から上場企業までさまざまな企業で労務に従事。計10年の労務経験を経て独立。独立後は労務コンサルのほか、Webメディアの記事執筆・監修を中心に人事労務に関する情報提供に注力し、法人向けメディアの記事執筆・監修のほか、自身でも労務専門サイトを運営している。

※更新履歴
2018年11月17日、2022年6月14日、2023年5月30日

早速バイトを探してみよう