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2023年04月01日

深夜手当の割増の計算方法は?バイトの残業手当、休日手当の法律の定義を解説

深夜手当、残業代、休日、有給…バイト代に割増される手当を解説アルバイトやパートでも、深夜に働くと深夜手当がつきます。ここでは、深夜手当の計算方法や、残業手当の定義、残業や深夜手当が休日と重複した時の計算方法などを解説します。

深夜手当とは

深夜手当とは、労働基準法で定められており、夜22時~翌朝5時の時間帯に働いた場合、通常の賃金の25%以上割増される手当を指します。アルバイトやパートにも適用され、基本時給に25%以上が割り増しされます。具体的な割増率は、アルバイトやパートを始める際に提示される労働条件通知書や就業規則(賃金規程)などを見てみましょう。

混同されやすいものとして、夜勤をした際に「夜勤手当」を支給する会社がありますが、こちらは企業独自のもので、時間や金額など、法律上の決まりはありません。

 

深夜手当の計算方法

次に、時給や日給の仕事の際の深夜手当の計算方法を便宜的に時給1000円の例で解説します。

時給の場合

基本賃金の時給に25%以上割増した賃金に深夜帯に働いた時間を掛けて計算します。

<例>時給1000円の深夜帯の割増後の時間単価

時給1000円×1.25(割増)=1250円

日給の場合

基本賃金の日給から時間単価を計算し、そこに深夜割増を加算します。

<例>日給4000円(4時間勤務)の深夜帯の割増後の時間単価

基本賃金の時間単価=4000円÷4時間=1000円
時間単価1000円×1.25(割増)=1250円

 

残業手当・休日手当・深夜手当の関係

アルバイトやパートも、法定労働時間を超えて働くと25%以上の割増をした時間外手当(通称:残業手当)がつき、法定休日に出勤すれば35%以上の割増をした休日手当がつきます。

残業手当と深夜手当が重なった場合

時間外手当(通称:残業手当)は、原則、1日8時間、または週40時間を超過した場合、超過分に25%以上割増しした賃金が支払われます。時間外労働を残業した時間が夜22時~翌朝5時にあたる場合には、さらに深夜割増分を合わせた50%以上の割増率になります(*)。

*翌日(0時~5時)が法定休日の場合は、その時間帯の割増率が35%以上となるため、割増率は60%以上になります。

<例>時給1000円で13時~24時勤務

・総労働時間10時間(うち深夜時間外2時間)
・22時より前に休憩1時間
・変形労働時間制を適用されていない場合

①13時~22時(9時間うち休憩1時間)
時給1000円×8時間=8000円

②22時~24時(2時間時間外かつ深夜)
割増率は時間外25%+深夜25%=50%
時給1000円×2時間×1.5(割増)=3000円

バイト代合計(①+②)
8000円+3000円=11000円

休日手当と深夜手当が重なった場合

休日手当は、法律で定められている、週あたり1日もしくは4週で4日のいずれかの法定休日に働いた際に、35%以上割増しした賃金が支払われます。法定休日で且つ22時以降翌5時の間に働いた場合は、深夜割増を合わせた60%以上の割増率になります(*)。

*翌日(0時~5時)が法定休日でない場合は、休日手当が適用されないため、割増率が異なる場合があります。

<例>時給1000円で18時~23時、法定休日に勤務

①18時~22時(休日手当の対象)
時給1000円×4時間×1.35(割増)=5400円

②22時~23時(休日かつ深夜手当の対象)
割増率は休日35%+深夜25%=60%
時給1000円×1時間×1.6(割増)=1600円

バイト代の合計(①+②)
5400円+1600円=7000円

 

手当の支給は給与明細で確認を

アルバイトやパートであっても、22時以降~翌5時に働いた場合には割増賃金が支払われることが労働基準法で定められています。毎月の給与明細をきちんと確認して、深夜手当がきちんと支払われているかどうか確認するようにしましょう。もし手当が支払われていない場合には、雇用主である会社に請求ができるので、シフト表やタイムカードなど、勤務時間が証明できるものを保管しておくと良いです。

 

※時間外手当は、法定労働時間を超える時間が1か月に60時間を超える場合は、50%以上の割増が義務付けられています。

監修:トミヅカ社会保険労務士事務所
所長 冨塚祥子(東京社会保険労務士会会員)

初回公開:2020年11月11日、2022年10月18日、2023年4月1日最終更新

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